ビンディングの役割は、単に板とブーツつなぐだけではありません。転倒時には適切に解放してケガを防ぎ、滑走中は確実に力を伝えて板の性能を引き出す、“安全”と“滑り”を両立するための重要なパーツです。まずは用途に合ったタイプを知ることから始めましょう。
Point1
バックカントリーを滑るか否かで種類が変わる
板やブーツと同じく、ビンディング選びも目的地次第。 ゲレンデを楽しむのか、バックカントリーを目指すのか。歩いたり登る可能性があるかを考え、そのうえで滑走性能やツアー頻度、ブーツとの相性を踏まえて選びましょう。
〇ツアー可

・テック:登行性能重視の長距離ツアー向き
・ハイブリッド:登りも滑りも両立
×ツアー不可

・アルペン:滑走性能を重視したゲレンデの定番
・システム:板と一体設計の完成品
Point2
構造は2種類。セパレートが主流
ビンディングはツアー機能の有無に加え、構造でも分類されます。 レンタルスキーに多い板と一体設計の「システム」に対し、板とビンディングを自由に組み合わせられる「セパレート」。スキーヤーの数だけ選択肢があり、軽さや操作感など滑り方に合わせて選べます。ツアー対応モデルはほぼすべてセパレートタイプ。

Check!! 圧倒的なスタンドハイトの低いモデルも登場!

スタンドハイト(雪面からの高さ)は、一般的に低いほど雪面感覚が得やすく、高いほどエッジング時のテコの力を活かしやすいのが特徴。近年のビンディングは、雪面感覚を重視した低重心設計が増えており、業界最低クラスとなるスタンドハイ9mmのモデル、「JESTER X 16 MWERKS」や「GRIFFON X 13 MWERKS」が、26ー27季MARKERから登場しています。
Point3
開放値の主流レンジは4~13
ブーツを固定する強さを示すのが「解放値」です。転倒時にどれくらいの力が加わるとビンディングが外れるかを表し、「DIN値」とも呼ばれます。モデルごとに調整できるレンジは異なり、一般的に上級者向けモデルほど下限値・上限値ともに高く設定されています。適正値は身長、体重、年齢、技術レベル、ブーツソール長から算出され、S-B-B 認定整備技術者が調整をします。

Point4
取り付け位置で乗り味は変わる

ビンディングの取り付け位置は乗り味を左右します。基本はメーカー推奨位置ですが、パウダーでは浮力を高めるため後ろ寄り(セットバック)、パークではスイッチ滑走やスピンをしやすくするためセンター寄りに取り付けることも稀にあります。